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製作年 : 1985年
製作国 : 日本
監督
市川崑 イチカワコン
プロデューサー
藤井浩明 フジイヒロアキ
角谷優 カクタニマサル
荒木正也 アラキマサヤ
原作
竹山道雄
脚本
和田夏十 ワダナツト
出演
石坂浩二 イシザカコウジ (隊長)
中井貴一 ナカイキイチ (水島上等兵)
川谷拓三 カワタニタクゾウ (伊東軍曹)
渡辺篤史 ワタナベアツシ (小林上等兵)
小林稔侍 コバヤシネンジ (岡田上等兵)
<ストーリー>
1945年夏、ビルマ戦線の日本軍はタイ国へと苦難の撤退を続けていた。
そんな逃避行の最中、手製の堅琴に合わせて「はにうの宿」を合唱する一部隊がいた。
井上小隊長が兵士の心をいやすため、歌を教えこんだのである。
堅琴で判奏するのは水島上等兵であった。小隊は国境近くまで来たところで終戦を知り、武器を棄てて投降した。
彼らは南のムドンに護送されることになったが、水島だけは附近の三角山で、抵抗を続ける日本軍に降伏を勧めるため隊を離れて行った。
小隊はムドンで労務作業に服していたが、ある時、青いオウムを肩に乗せた水島そっくりの僧とすれ違った。
彼らは僧を呼び止めたが、僧は一言も返さず歩み去って行った・・・
三角山の戦いの後ムドンへ向かった水島は、道々、無数の日本兵の死体と出会い、愕然としたのである。
そして自分だけが帰国することに心を痛め、日本兵の霊を慰めるために僧となってこの地に止まろうと決意し、白骨を葬って巡礼の旅を続けていたのだ。
物売りの話から、井上はおおよその事情を推察した。
彼はもう一羽のオウムを譲りうけ、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンニカエロウ」と日本語を覚えこませる。
数日後、小隊が森の中で合唱をしていると、大仏の臥像の胎内にいた水島がそれを聞きつけ、思わず夢中で堅琴を弾き始めた。
兵士たちは大仏の鉄扉を開けよとするが、水島はそれを拒んでしまう。
その夜、三日後に帰国することが決まり、一同は水島も引き連れようと毎日合唱した。
井上は日本語を覚えこませたオウムを水島に渡してくれるよう、物売りの老婆に頼んだ。
出発の前日、水島がとうとう皆の前に姿をあらわした。
収容所の柵越しに、兵士たちは合唱し、一緒に帰ろうと呼びかけるが、水島は黙ってうなだれ、「仰げば尊し」を弾奏した。
そして、森の中へ去って行く。翌日、帰国の途につく井上のもとへ、オウムが届いた。
オウムは「アア、ヤッパリ、ジブンハ、カエルワケニハ、イカナイ」と叫ぶのだった・・・
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